プライスアクション・トレード教室:なぜプライスアクションが読めるトレーダーは勝てるのか?(Vol.003)
最終更新日 2014年7月31日 : 【特許技術】プライスアクションJAPAN by kumahige
くまひげ先生のプライスアクション教室:
なぜプライスアクションが読めるトレーダーは勝てるのか?(Vol.3)
プライスアクションを読み取る技術(プライスアクション・リーディング)を
身につけたトレーダーは、大きな強みを手に入れることになる。
一般的に、インディケーターは、ほぼすべてが「遅効性」であり、
プライスよりも動きが確実に遅れる。
上部のチャートは、EMA(10)とEMA(20)のデットクロス、ゴールデンクロスを青の矢印で、
一般的によくみうけられるロウソク足のパターンは赤の矢印で示してある。
チャートは1時間足であるので、最初のショート・シグナルのタイムラグは6時間、
次のロング・シグナルにおいては、13時間のタイムラグがある。
ロウソク足パターンにおいては、
追認のロウソク足を数本程度待って確実にエントリーをおこなったとしても、圧倒的に速い。
このような例は数多く、程度の差はあるものの、
インディケーターとプライスアクションのシグナルには、
かなりのタイムラグが発生する場合が多い。
(ここにあげた例は、最もわかりやすいプライスアクションの一部として、
比較的馴染みのあるロウソク足の単純なパターンをあげたが、
ロウソク足パターンはほんの一部に過ぎず、
実際には、価格の構造、サポート&レジスタンス、
抵抗になりやすいプライス・・・等をみながら適切な判断をしていく。)
これは、プライスアクション・リーディングができることが、
いかの有利であるかの一つの例である。
考えてみれば、あたり前のことであるが、
プライスを基に、ほぼすべてのインディケータ-(ボリューム等を除く)は、
平均化や平滑化をおこなって算出されているため、遅効性は必然である。
長年、優秀なトレーダーをみる機会に恵まれたが、
方法こそ若干違えど、彼らは一律にプライスアクションを読むことに長けている。
例えば、現代最高のトレーダーである
10,000%の男/ラリー・ウイリアムズであるが、
彼の有名なトレードに、『ウップス』という手法がある。
これなどは、まさしくロウソク足パターンでは、
『ダーク・クラウド・カバー』や
『ピアシング・ライン』の
発生過程での非常にシンプルな売買シグナルである。
多くの凄腕トレーダーの、トレード技術のコアとなる部分を見極めると、
インディケータ-は、確認手段に過ぎず、
確実にプライスアクション・リーディングの技術が一流である。
優秀なトレーダーほど、手法に若干の違いがあるものの、
プライスアクション・リーディングを最重要と考えている場合が多いということである。
私は、トレードとは、「マーケットの参加者の心理分析である」と考えている。
プライスアクションを読むということは、
その裏にある「プライスがなぜそのように動いたのか」を心理的に分析することである。
ただ、パターンを覚えるだけでは、教科書的な局面でしか使うことができない。
パターンの裏にある、プライスアクションを起こす引き金となった、
トレーダーの心理を読めなければ納得できないばかりか、応用が効かない。
しかし、あきらめずに基本となる型をマスターして、
日々、マーケットを根気よく見ていれば、自然と身に付いていることが多い。
経験値がものをいう世界になる。
そこから、トレードは本当に今までより、格段に面白くなってくる。
ここでは、その最も近道をお伝えできればと、考えている。
現在公開している、独自の考え方の『プライス・ストラクチャー™』は、
プライスアクションのひとつの技術を最もシンプルにしたもので、
多くのトレーダーの方々に知っておいていただきたい
ベーシックな短期のトレンドフォロー手法である。
※出版予定の原稿の一部であるため、著者の許可無く、転載を禁じます。