プライスアクション・トレード教室:チーターの如く、絶好の仕掛けのセンスを磨く「ストーキング」の法則とは!?(Vol.009)
最終更新日 2014年7月31日 : 【特許技術】プライスアクションJAPAN by kumahige
くまひげ先生のプライスアクション教室:
チーターの如く絶好の仕掛けのセンスを磨く「ストーキング」の法則とは!?(Vol.009)
チーターの如く絶好の仕掛けのセンスを磨く「ストーキング」の法則
トレードにおいて、仕掛け(エントリー)のタイミングは、
最重要となる。
これは、短期になればなるほど、その重要性は高まる。
仕切り(エグジット)ももちろん重要であるが、
投機的な短期トレードにおいて仕掛けは、
そのトレードの勝因に大きく貢献する。
まれに、資金管理やポジションサイジングからみた場合、
仕切りが適切でれば、仕掛けは重要ではないという文献がある。
比較的、学者の方々にこの見解を持つものは少なくない。
しかし、これは、短期売買においては、ナンセンスである。
30年の相場経験においていえることは、
エントリーして短時間で利が乗ってくるポジションは、
勝ちに繋がる可能性が極めて高い傾向がある。
このエントリーのタイミングに関して、
「バン・K・タープ博士」がうまい表現でわかりやすく解説している。
動物愛護の観点からは、望ましい表現とはいえないが、
表現は的を得たものである。
仕掛けのセンスを磨くために、
是非、紹介しておきたい。
「ストーキングとは、リスクを最小限に抑えるために仕掛ける
絶好のタイミングを待つことをいう。
例えば、世界最速の動物といえばチーターだ。
チーターは非常に早く走ることができるが、
いつも速く走るのかというとそうではない。
弱い動物やケガを負った動物、生まれて間もない動物、年老いた動物が
近くにやってくるまで待つのである。
そうすればエネルギーをほとんど消耗することなく獲物をほぼ確実に仕留められるからである。
仕掛けのテクニックにおいてチーターのこの行為に匹敵するものがストーキングである。
方法はいたって簡単で、「獲物に飛びかかかる」絶好のタイミングを計るために
時間枠を短くすればよい」
わたしが考えるトレードの要素に、科学の割合は少ない。
科学的に捉えることができるなら、
ノーベル賞受賞者が2人もいたLTCMが破綻することもなかったはずである。
科学的に捉えようとする姿勢は必要ではある。
傾向をつかむために無駄ではない。
しかし、究極のところ人間の感情の集大成であるトレードは
アートの世界である。
博士は、そのアートの部分をうまく表現していると思うが、いかかがだろうか。
⇒ 参考文献はこちら
私も、早いもので、相場を始めてから30年になる。
そろそろ、今まで学んできたものを少しづつ出していくことで、
世の中の相場を目指す方々に貢献できればと考えている。
そのために、この「プライスアクションJAPAN」を始めることにした。
現在公開している、独自の考え方の『プライス・ストラクチャー™』は、
プライスアクションのひとつの技術を最もシンプルにしたもので、
多くのトレーダーの方々に知っておいていただきたい
ベーシックな短期のトレンドフォロー手法である。
※出版予定の原稿の一部であるため、著者の許可無く、転載を禁じます。