プロスペクト理論でみた日本人トレーダーは不利?!
最終更新日 2014年2月19日 : 【特許技術】プライスアクションJAPAN by kumahige
「損を認めたくない」という気持ちから生じる心理状態は、特に日本人に強く作用すると言われています。
ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カールマン博士は、
「損をしたくない」という感情が、
かえって損を引き起こしてしまう人間の心理状態を見事に、
「プロスペクト理論」として体系化しました。
この「プロスペクト理論」から判断すると、
日本人は、アメリカ人より不利になるといわれています。
その理由とは、何でしょうか?
実際に研究機関でおこなわれた実験結果によると、
アメリカ人は、他人が利益を得ていると、
自分も同じように利益を得ようとがんばる傾向が強いのに対し、
日本人は、利益を得ている人の足を引っ張ろうとする傾向があった
とのことです。
最後には仕方なく、協調的になるようですが、
それまでの行動パターンが日本人とアメリカ人では、大きく異なるようです。
結論として、プロスペクト理論は日本人により強く作用している可能性が高いといえます。
したがって、日本人トレーダーは、「プロスペクト理論」の罠にはまらないように、
より小さな損失でストップ・アウトできるように、
リスクに対してリワードの比率の高い状況をより意識した
トレードを習慣化する必要があるといえるでしょう。
あなただけのリスク/リワード比率の良好なトレード・システムやトレードスタイルを持つことは、
相場で生き残る重要な鍵ともいえるのではないでしょうか。